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トレピト > ニュース&トピックス > 会長自伝 (第11話)

最終話
「種まく旅」は故郷の港で終わった。あなたも良い航海を!

 早いもので、このブログも最終回を迎えました。お話したいことのほんの一部きりしかお話できま
せんでしたが、さてさて、おしまいに私が長い「種まき」の旅で感じたこと、学んだことをお伝えしたい
と思います。
 私は社会に出た16歳の時から、福島、東京、小田原と移り、工場の立ち上げや、その視察のために
北海道、台湾、ソ連(今のロシア)、韓国、中国各地、上海などを回ってきました。私のミッションは、
工場を順調に稼働させるために、土地を用意し、建物を建て、従業員を集めて教育し、業績を上げられる
よう全ての準備、つまり「種まき」でした。私の仕事人生は未知の海原を航る「種まきの旅」であったと
思います。
 この長い旅で、私は「地球が丸い」ことを実感し、どの国、どの地域、どの人でも、自分から心を開いて
体でぶつかっていけば意思も気持ちも通じ合うということを学びました。
 ちょっと脱線しますが、小中学校で勉強した社会科の教科書の世界地図を思い浮かべてみてください。
地図には、日本が赤い色で表されていて、日本の東西南北に諸外国が載っていましたね。私も、子供の
頃からこの世界地図をながめてきました。
 しかし、実際地球は丸い、と教えられても実感できません。今でこそ、飛行機で海外に行ったり、CGで
宇宙のイメージを見たり、宇宙船からの地球の姿を見たりと、たしかに地球は丸く、日本は、地球の
ほんの一部にぽつんと浮かぶ小さな島だとわかりまし。しかし、理屈では分かっても、感覚には教科書の
世界地図が根強く残っていないでしょうか。中国に行ったとき、中国人は自国を世界の中心の国である
「中華民国」として誇りにしていることを実感しましたた、それも似たようなことです。
 私が日本人としての”勘違い”を教えられたのは、昭和41年、エース社に移籍してサムソナイトの
スーツケース作りに苦心惨憺していた34歳の時です。社長に同行して、アメリカのデンバーにある、
サムソナイトの組み立て工場の視察に行って、ビックリ仰天しました。工場は15万坪の広大な敷地に
あり、従業員の軍艦のように大きな自家用車が駐車場にびっしり並んでいます。「ちょっとみんなで
ランチに行きましょう」と誘われて気楽に車に乗ったら、ブンブン飛ばして片道2時間の場所にそのランチの
店・・・。広大な地、広い道路。家族ひとりに1台という車─しかも主婦がキャデラックやベンツをブンブン
飛ばしています。戦後の貧しい日本きり知らない私には、まるでSFを見ているようでもあり、日本の未来
の姿を垣間見るような気もしました。
 同時に、日本はこんなにも豊かで強い国と太平洋戦争をしたのか、と愕然としました。日本の軍部は、
アメリカがこれほどの大国とは露知らず─情報不足ではなく、知識不足・知ろうとする努力不足─のまま、
日清・日露戦争勝利のノリで、根性論をふりかざして戦争を始め、幾千万という尊い命を無駄にしたのです。
─これも、当時の日本人が、教科書の世界地図の視点を変えることができなかったためでしょう。

会長 最終回イラスト.jpg

 それから、もう一つ、実感したことは「日本の常識」は「世界の非常識」であり、その逆もある、ということ
です。今、スーツケースにはたいてい小さな車が付けてあって、世界の旅行者がそれをガラガラと引いて
歩いていますが、初めはスーツケースに車なんて”非常識”そのものでした。車社会のアメリカで、しかも
身体が大きいアメリカ人は、カバンはちょいと持つものでしたが、海外旅行が普及して大きなスーツケース
持ち運びする小柄な日本人には、スーツケースの底に車があれば、こんなに便利なことはありません。
これを発案したのは技術一筋の、私の弟ですが、今や、車付きのつーつケースは、”世界の常識”に
なりました。─これはあくまでも一例ですが、私たち日本人は、同一言語、単一民族という国で生まれ
育って、価値観も単一になりがちです。世界の中心はわが国とする一時の「中華民国」を笑う事は出来
ません。
 そしてまた、アメリカ、韓国、台湾、ソ連、中国各地、上海を回って実感したことは、日本人がいかに勤勉
で真面目で、礼儀正しい民族であるかということです。この素晴らしい気質を大切に未来の世代に伝え継いで
いきたいものです。
 今、海外ツアーが花盛りで学生も高齢者も選り取り見どりで海外を気楽に旅することができる時代ですが、
ただ観光を楽しむだけでなく、外側からあらためて日本という国、日本人という自分をみつめなおす機会に
してもらいたいと思います。そして、私たち人類も、命ある全てのものも、丸い地球に生きる一員であることを
忘れないようにしたいものですね。

 エース社のスーツケースは世界のブランドとなり、昭和54年にたった16人でスタートさせた上海工場は、
今、従業員4,500人の大工場となりました。ここでも、私が蒔いた種が大きな樹となって豊かな実を付けて
いることが、神様から私に与えられた”金メダル”だと思っています。
 平成3年、私は、自分の社会人のスタートの地であり、故郷でもある福島に戻ってきました。仕事も原点に
帰って、手縫いによるオリジナル皮革製品製造会社を経営しながら、長い間、私の仕事人生のパートナーを
努めてくれたサムソナイトスーツケースの修理を手がけています。
 そして、長い間、海外を飛び回る私の留守中、3人の子供達を育てながら辛抱強く待っていてくれた妻に、
そしてあたたかく迎えてくれたふるさとの地、ふるさとの友にあらためて深く感謝しながら、元気な毎日を
送っております。

 11回に渡って、私の話にお付き合いいただいてありがとうございました。またお会いする機会がある
ことを願いながら、いったん、さようならを言わせていただきます。

 あなたの人生の航海も良き旅でありますように!




第1話 「名は体。あなたの名前は?」
第2話 「母親のかっぽう着のユニホームで、野球初年頑張る」
第3話 「チョイワル少年のふるさと・ふくしま」
第4話 「変えるべきもの、変えてはならないもの」
第5話 「ガキ大将、頑張る」
第6話 「ガキ大将、人生の岐路に立つ」
第7話 「悩みに悩んだ末の行く手を決めたものは─
第8話 「カバンは”使い捨ての下着”じゃない。”上等のスーツだ。─新世界「エース」での苦闘始まる。
第9話「”ナイナイづくし”の崖っぷちを脱出させてくれたものは─」
第10話 「いつでもどこでも「種まく人」だった






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